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雑板屋の脳内思考

映評・書評のブログです
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「グラスホッパー」伊坂幸太郎
〜主に活躍する人物〜

・元中学教師で、現在は非合法会社の頼りない社員の鈴木
・とにかく名の通りにデカ男で、寡黙な自殺屋の鯨
・一家惨殺を得意とするナイフの名手、殺し屋の蝉

平和に平凡に暮らす人々とはかけ離れたような闇の社会で、亡き妻の復讐に燃えようが、亡霊に話しかけられようが、自由と名声を求めようが、とにかく生きてるヤツらの生き様を描く。

全体的に、この「グラスホッパー」・・・伊坂作品にしては地味な気がする。
それに軸になる鈴木の慎重すぎる性格というか、優柔不断な弱気なところが、少々苦手。人が良すぎるっていうのか・・・。
それなら、よほど女上司の比与子の方が、男らしいか?
そもそも話の展開の慎重さと、悠長さがあまり好みではないのかもしれない。

終盤になるにつれて、ようやくスピードアップといった流れになるとちょっとワクワクもするけれど・・・。

それでも人物それぞれの、内心の葛藤や思考つまり、独り会話はそれなりに面白い。それぞれの持つ持論や美学や薀蓄はいつものごとく冴えてると思う。

人物で魅力的だったのは、鯨。
人を自殺に追いやるのが仕事の自殺屋。
愛する文庫本を常に尻ポケットに忍ばせてるような、孤独な男。
鈴木の性格が苦手な私は、彼の亡き妻のように接する気がする。亡き妻が時々登場し、鈴木を叱咤したり激励したり、どんどん引っ張っていってやりたい。
女の方がやるときはやるのかもしれないし・・・。


今回の伊坂作品「グラスホッパー」・・・勢い良く飛び続けた、とは言いがたいけれど、最後は安心して飛び切った気がする。

グラスホッパー「グラスホッパー」伊坂幸太郎
| ゆきち | 伊坂幸太郎 | 15:25 | comments(2) | trackbacks(6) |
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