blog index

雑板屋の脳内思考

映評・書評のブログです
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| スポンサードリンク | - | | - | - |
「命売ります」三島由紀夫
【命が商品!そんな商売をする男の話】 命売ります三島由紀夫著

目覚めたのは病院の一室。
まだ生きているこの命・・・。
自殺に失敗した男。
必要とも思えず、惜しくもない命を売ろうと新聞広告に出したところ・・・その命を買おうとする人間が・・・。

なんともシュールな世界観。
奇妙な命の売買が物語として描かれていて、独特の雰囲気を醸し出している。
命がこれっぽちも惜しくなかった男が、その命を買いにくる人間たちのやりとりによって、次第に‘生きる’ことに執着し始めるのがいかにも滑稽だ。

自ら命を絶つことと、他者によって命を絶たれるのとでは、まるっきりわけが違う。
男は追われる恐怖によって、命の大切さを痛感し生き延びることに執着し、生きることにようやく目覚める。
そこに人間らしさを見た気がするのだ。

この奇妙な物語を作り出したのが三島由紀夫というのだから、これまたさらに言葉に表現できない奇妙な感覚が残る。

不思議な物語。

命売ります

| ゆきち | 三島由紀夫 | 01:58 | comments(0) | trackbacks(1) |
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< December 2017 >>

bolg index このページの先頭へ